退職後の健康保険 2

国民健康保険に加入

 

前記した①②を選択しなければ、多くの場合国民健康保険に加入することになります。国民健康保険の最大の特徴は、その加入資格の広さ。日本国内に住所を有する方であって、以下のいずれにも該当しない方は、国民健康保険の被保険者となります。ある意味、日本の公的医療保険の中で最もコストパフォーマンスの低い保険とも言えます。

・ 他の医療保険(健康保険)に加入している方、その被扶養者
生活保護を受けている方
後期高齢者医療制度に加入している方
・ 短期滞在在留外国人の方 など

生活保護受給者や収監中の方は、国民健康保険の加入資格はありませんが、実質的に本人負担無で医療を受けられます。憲法25条 生存権の視点からも問題ありません。

 

その他の特徴として、運営は各自治体毎に行こなわれており、当然ながら保険料(税)も各自治体毎に異なります。

 

※ 各自治体の国民保険料を計算してくれる便利なサイトが複数ありますので、リンクを貼らせていただきます。

 

www.kokuho-keisan.com

 

www.mmea.biz

 

sukima-manage.com

 

 

また、健康保険組合と異なり、扶養という概念がありません。加入は世帯単位となり、世帯主が家族の代表として世帯構成員全員分の保険料(税)を納付しています。

 

メリットとしては、各種減免措置のメニューが用意されていること。災害、失業、休廃業、事業不振、病気等、生活困窮、等々の理由で保険料(税)の納付が困難な場合は、先ずはお住いの地方自治体に減免対象となるか確認することを推奨します。減免を受けることでのペナルティは、ありません。

 

デメリットは、相対的な保険料の高さ。被保険者の構成から健康保険組合に対して不利な条件なのに、徴収率は低く、減免率は著しく高いのですから已む無しとも言えますが…

 

※ 国民健康保険制度の詳細については、厚生労働省HPの「国民健康保険制度」をご参照下さい。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/koukikourei/index_00002.html

 

※ 国民健康保険制度の課税(賦課)状況については、総務省HPの「令和3年度 市町村税課税状況等の調(国民健康保険関係)」をご参照下さい。https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/czaisei_seido/ichiran09_21-2.html

 

※ 国民健康保険料の収納率については、豊島区HPの「国民健康保険料 収納率向上の取り組み」をご参照下さい。

https://www.city.toshima.lg.jp/108/kuse/shingi/kaigichiran/006474/documents/02-2unkyoushiryou3.pdf